不眠症とは
ストレスが多く、また高齢化が進んでいる社会の中で、日本人の30%以上が不眠を経験したことがあり、不眠症として支障をきたしているものは10%に及ぶといわれています。
不眠症のタイプ
- ストレスのある出来事、環境の変化などをきっかけに眠れなくなる。
- 偶然の不眠をきっかけに、「また眠れなかったらどうしよう」という不安が強まり、過剰に眠ろうと努力して、かえって目がさえてしまう、日中も眠れない。
- 子供のころから寝つきが悪い。
- 本当は眠れているが、自分では全く眠れていないと感じる。
夕方に仮眠をとったり、早すぎる時間帯に床に就くことで、なかなか眠くならないことや、早い時間帯に寝てしまい、夜中に目が覚めて眠れないことがありますが、これらは必要な睡眠は確保できているために不眠症とは捉えられません。
不眠症の治療
不眠治療の基本は睡眠衛生指導です。まずは睡眠状態を記録するようにして自分の睡眠を客観視することが大切です。睡眠は個人差が大きいことを理解し、自分に合った睡眠習慣を身につけるようにします。自分の平均睡眠時間を割り出し、起床時間を決めて、床に就く時間を設定します。日中は眠くてもいつも通りの生活を送るようにします。薬物治療はあくまでも補助的なもので、生活指導が主体となります。
ストレス因や環境因により不眠をきたしているものには、その要因を解消することも必要となります。